学位論文要旨



No 115468
著者(漢字) 伊藤,伸子
著者(英字)
著者(カナ) イトウ,ノブコ
標題(和) リソソーム酵素の脱顆粒と活性調節に関する研究
標題(洋)
報告番号 115468
報告番号 甲15468
学位授与日 2000.03.29
学位種別 課程博士
学位種類 博士(医学)
学位記番号 博医第1654号
研究科 医学系研究科
専攻 外科学専攻
論文審査委員 主査: 東京大学 教授 名川,弘一
 東京大学 教授 脊山,洋右
 東京大学 助教授 森田,寛
 東京大学 助教授 山田,芳嗣
 東京大学 講師 井手,康雄
内容要旨 はじめに

 生体は内外からの色々な刺激や侵襲に対して、系統的な防御機構を有しており、その中でも白血球は細菌感染や異物侵入の初期段階において重要な役割を担っている。白血球は刺激を受けると活性化し、血管内皮との接着、内皮細胞間隙からの遊出、活性酸素の産生やリソソーム酵素の放出を行って、これらの異物を排除する。しかし、この防御作用が自己組織の損傷を引き起こし、過剰な炎症皮応から、時には多臓器不全に陥ることもある。中でも成人呼吸切迫症候群(adult respiratory distress syndrome,ARDS)では感染、外傷、胃液の誤嚥といった侵襲後、好中球がリソソーム酵素、活性酸素や種々のメディエーターを過剰に放出することが初期に生じている。さらに肺胞構造の破壊をおこし、同時に血管透過性の亢進による肺水腫により、高度の換気障害を引き起こし、ついには死に至る。このような致死的病態をも起こし得る、初期炎症反応の主体の一つであるリソーム酵素の放出に着目し以下の研究を行った。

 第一は、このリソソーム酵素に対する生体の内因性防御物質の探索である。消化管上皮組織や人工換気中の肺胞洗浄液の中に高濃度存在するコレステロール硫酸が,代表的リソソーム酵素であるエラスターゼを強く阻害し、酵素による自己融解から粘膜を保護している可能性が見出された。

 第二は、リソソーム酵素の放出機構に関する研究である。主に白血球で産生される炎症やアレルギー反応の主要なメディエーターであるロイコトリエンB4(LTB4)や血小板活性化因子(PAF)による脱顆粒反応の機構について解析を進め、カルシウム上昇とホスファチジルイノシトール3キナーゼ(PI3K)及びCキナーゼ(PKC)がリソソーム酵素の放出を促すシグナル機構を構成していることを明らかにした。

方法1.硫酸化脂質による好中球エラスターゼ及び膵エラスターゼの活性阻害1-1消化管各組織におけるコレステロール硫酸及びスルファチドの定量

 消化管粘膜層をホモゲナイズ後凍結乾燥し、クロロホルム-メタノール混合溶媒による抽出を行い、常法に従って酸性と中性脂質に分離した。酸性脂質画分を薄層クロマトグラフィー(thin layer chromatography:TLC)上に展開し、デンシトメトリー法により測定した。

1-2好中球及び膵エラスターゼに対する硫酸化脂質の作用

 市販ヒト白血球由来好中球エラスターゼ、およびブタ膵臓由来エラスターゼに硫酸化脂質を添加し、37℃にて30分間の処理後、基質butoxycarboxyl-alanine-4-nitrophenolestrを加え、10分間の酵素反応後、波長405nmにて吸光度を測定した。

1-3気管支肺胞洗浄液(BALF)中の好中球エラスターゼ濃度の測定

 呼吸機能に問題のない予定手術患者から気管支肺胞洗浄液を採取し、酵素免疫法にて好中球エラスターゼ濃度を測定した。

1-4BALF中のコレステロール硫酸の定量とコレステロール硫酸基転移酵素活性の測定

 コレステロール硫酸はBALFを凍結乾燥後、1-1と同様の方法でコレステロール硫酸の濃度を測定した。コレステロール硫酸基転移酵素活性はBALF上清を酵素源とし35S-PAPS(phosphoadenoisine phospho-sulfate)を硫酸供与体としてコレステロールと反応させ、生成されたコレステロール硫酸の放射活性をイメージアナライザー(BAS2000)にて測定した。

1-5BALF中の抗好中球エラスターゼ抗体免疫沈降よりのコレステロール硫酸の検出

 BALFを濃縮後、抗好中球エラスターゼ抗体と混合し、4℃、12時間の免疫沈降を行った。得られた沈降液から脂質を抽出し、TLCによる分析を行った。

2.脱顆粒機構の解析2-1ラット好塩基球性白血病細胞(RBL cell)への受容体遺伝子導入

 ラット好塩基性白血病細胞(rat basophiloc leukemlia cells:RBL cell)にlipofection法によりhuman BLT cDNA及びhuman PAFR cDNAを遺伝子導入した。G418及びpuromycinによる選択後、LTB4受容体発現RBL細胞(RBL-BLT)及びPAFR受容体発現RBL細胞(RBL-PAFR)安定発現株を得た。

2-2リガンド結合実験

 [3H]LTB4及びPAFRの特異的アンタゴニスト[3H]WEB2086を用いてRBL-BLT及びRBL-PAFRのリガンド結合実験を行った。

2-3細胞内カルシウム測定

 RBL-BLT及びRBL-PAFRにカルシウム感受性蛍光色素Fura-2を負荷し、リガンド刺激による細胞内カルシウム濃度の変化をARGUS Ca imaging systemにて解析した。

2-4脱顆粒酵素活性の測定

 リガンド刺激により放出されるリソソーム酵素-hexosaminidaseの活性を人工基質を用いて測定した。様々なシグナル分子の阻害剤による阻害実験においては、各薬剤を20分間作用させた後、リガンド刺激を行った。

2-5ホスファチジルイノシトール3リン酸(PIP3)産生の測定

 正リン酸でラベルしたRBL-BLT及びRBL-PAFRをリガンド刺激後、脂質抽出しTLCで展開した。BAS2000で解析されたPIP3スポットのPSL値を、抽出された全脂質の放射活性で標準化し、無刺激時のPIP3産生量との比で示した。

結果1.硫酸化脂質による好中球エラスターゼ及び膵エラスターゼの活性阻害1-1消化管各組織におけるコレステロール硫酸及びスルファチドの定量

 両硫酸化脂質は哺乳類の消化管の共通成分として、全ての部位に含有され、その濃度は膵エラスターゼが活性を発現する十二指腸から回腸において、最も高いことが分かった。

1-2好中球及び膵エラスターゼの酵素活性測定

 好中球及び膵エラスターゼの酵素活性はコレステロール硫酸とスルファチドにより用量依存的に強く抑制された。脱硫酸した脂質及びステロイド硫酸やガングリオシドの添加によって酵素活性は影響されず、阻害活性の発現には硫酸基と共に疎水性側鎖が必要であることが分かった。

1-3人工換気下のBALF中のコレステロール硫酸濃度と硫酸基転移酵素活性の測定

 好中球エラスターゼ濃度は麻酔時間の経過とともに上昇した。また、本酵素の阻害剤コレステロール硫酸はBALF中に検出されたが、スルファチドは検出されなかった。一方、コレステロール硫酸基転移酵素活性は、麻酔後1時間または2時間後に活性のピークが認められ、BALF中に分泌されることが示された。

1-4BALF中の好中球エラスターゼに結合したコレステロール硫酸の免疫沈降法による検出

 濃縮したBALF上清と抗好中球エラスターゼ抗体との免疫沈降液中に、コレステロール硫酸が検出され、エラスターゼに結合していることが示された。

2.脱顆粒機構の解析2-1ラット好塩基球性白血病細胞(RBL cell)への受容体遺伝子導入とリガンド結合実験

 ラット好塩基球性白血病細胞(RBL cell)ヘロイコトリエンB4受容体(BLT)と血小板活性化因子受容体(platelet activating factor受容体:PAFR)の遺伝子を安定的に導入した。BLT発現RBL細胞(RBL-BLT)とPAFR発現RBL細胞(RBL-PAFR)の、リガンド結合実験によるKd値は1nMと2nM、細胞1個あたりの受容体発現数は1.6*104と8.6*105であった。

2-2細胞内カルシウム測定

 RBL-BLT、RBL-PAFR共にLTB4及びPAFにより濃度依存的な細胞内カルシウム上昇反応が認められた。百日咳毒素処理によりLTB4依存性のカルシウム上昇は抑えられたが、PAF依存性の上昇は抑えられなかった。

2-3脱顆粒酵素活性の測定

 RBL-BLT、RBL-PAFR共にLTB4及びPAFにより脱顆粒反応が認められた。EGTA処理により細胞外液中のカルシウムを除くと、脱顆粒反応は抑制された。また百日咳毒素処理によりRBL-BLTではほぼ完全に脱顆粒反応が阻害されたが、RBL-PAFRでは、中等度の阻害であった。ホルボールエステル前処理によるconventional PKC(cPKC)の枯渇によってPAFRを介する脱顆粒反応のみが抑制された。また、脱顆粒反応はチロシンキナーゼ阻害剤、MAPキナーゼ阻害剤処理により影響されなかったが、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(phosphatidylinositol-3 kiase;PI3K)阻害剤であるウオルトマニン及びLY294002、PKC阻害剤であるGF109203X処理により濃度依存的に抑制された。

2-4ホスファチジルイノシトール3リン酸(PIP3)産生の測定

 RBL-BLT、RBL-PAFR共にLTB4及びPAFにより一過性にPIP3が産生された。PIP3産生は百日咳毒素処理により強く抑制された。また、EGTAやBAPTAといった細胞内外のカルシウムキレート剤の影響を受けなかった。

考察

 膵エラスターゼは酵素活性を示さない前駆体蛋白質として生成され、消化に応じて活性化されることで活性が調節されている。また好中球エラスターゼの大半は1-アンチトリプシンと複合体を形成し、不活化されることで活性が調節されている。しかし、両酵素に対する攻撃を受けることになる上皮組織内に存在する生体内防御物質は、これまで知られていなかった。消化管上皮組織において、硫酸化脂質コレステロール硫酸とスルファチドにより膵エラスターゼ酵素活性が抑制され、酵素による自己融解から粘膜を保護している可能性が考えられた。また、全身麻酔中の気管支肺胞洗浄液より、好中球エラスターゼとコレステロール硫酸が同時に検出され、コレステロール硫酸が好中球エラスターゼ酵素活性を用量依存的に抑制することが明らかになった。肺胞上皮由来の硫酸化脂質により酵素による侵襲が防御されている可能性が考えられた。また、ステロイド骨格をもつ他のステロイド硫酸は酵素活性に影響しないことから、コレステロール硫酸のもつ疎水性側鎖と、スルファチドとの共通構造である硫酸基が、酵素との複合体形成に必要であると考えられた。

 BLT、PAFRを介する脱顆粒反応には、細胞内カルシウム上昇のみならず、細胞外からのカルシウム流入が必要であることが解った。また共に百日咳毒素感受性Gタンパク(Gi)を共役した反応であることが解った。しかし、PAFRを介する脱顆粒反応は百日咳毒素処理の影響を部分的にしか受けず、さらにカルシウムシグナルはGiではなくGqタンパクと共役していたことから、PAFによる脱顆粒反応はGi及びGq様タンパクと共役していると考えられる。Gタンパク質によりホスホリパーゼCが活性化され、イノシトール3リン酸(IP3)とジアシルグリセロール(DG)が生成される。IP3は細胞内にカルシウムを動員し、DGはPKCを活性化する。RBL-BLT、RBL-PAFR共にPKC阻害剤GF109303Xにより脱顆粒反応が抑制され、PKCの活性化が重要であることが明らかになった。またcPKCはこのカルシウムとDGに依存的なPKCであり、RBL細胞ではホルボールエステル前処理により、cPKCのうちタイプとタイプが枯渇されることが既に報告されている。PAFRを介する脱顆粒ではcPKCの関与が、BLTを介する脱顆粒ではカルシウムとDGに非依存的なatypical PKCの関与が示唆され、同一細胞種でも受容体により脱顆粒に関わる情報伝達経路が異なることが明らかとなった。

 脱顆粒反応はPI3-K阻害剤ウオルトマニン、LY294002により中等度抑制され、PI3Kも重要なシグナル分子であることが明らかになった。実際にBLT及びPAFRを介して、PIP3を産生していた。このPIP3産生は百日咳毒素処理により阻害され、カルシウムの影響をうけなかったことからGi-PI3K活性化経路が脱顆粒反応に必要であると考えられた。

結論

 エラスターゼの活性調節に、上皮組織特徴的に分布する硫酸化脂質コレステロール硫酸が深く関わっていることがわかった。今後硫酸化脂質による生理活性調節作用はどのような構造を必要とするか、さらに構造と機能の関係を明らかにする必要がある。

 強力な炎症メディエーターであるLTB4とPAFのそれぞれの受容体を介するリソソーム酵素脱顆粒反応機構には、細胞内カルシウムの上昇に加え、PKCとPI3Kが必要であることが明らかになった。PKC、PI3Kのサブタイプの同定が今後必要である。特にPI3Kはインスリンの糖代謝調節作用、細胞増殖、神経細胞などの分化、アポトーシスの抑制、細胞接着、好中球の活性酸素産生など様々な細胞機能調節にかかわっていることが解っており、リソソーム酵素放出と他の細胞機能がどのように関わっているの探っていくことが今後の課題である。

審査要旨

 本研究は細菌感染や異物侵入の初期段階において重要な役割を担っている白血球の活性化過程におけるリソソーム酵素放出に着目し、第一に上皮組織中のリソソーム酵素防御物質の探索、第二に白血球で産生される炎症やアレルギー反応の主要なメディエーターであるロイコトリエンB4(LTB4)や血小板活性化因子(PAF)による細胞内におけるリソソーム酵素放出の調節機構を研究したものであり、下記の結果を得ている。

 1.消化管上皮組織の脂質抽出を行ったところ、消化酵素が活性化され分泌される十二指腸から回腸において硫酸化脂質コレステロール硫酸が高濃度に存在することが分かった。膵エラスターゼにコレステロール硫酸を添加し、様々な基質を用いて酵素反応を測定したところ、コレステロール硫酸の用量依存性に酵素活性は阻害された。脱硫酸した脂質及びステロイド硫酸やガングリオシドの添加によって酵素活性は影響されず、阻害活性の発現には硫酸基と共に疎水性側鎖が必要であることが分かった。消化管上皮においてコレステロール硫酸は膵エラスターゼ酵素活性を阻害することにより、酵素による自己融解から組織を保護している可能性が見出された。

 2.好中球エラスターゼに対するコレステロール硫酸の影響を同様に調べたところ、コレステロール硫酸の用量依存性に酵素活性は阻害された。膵エラスターゼにおける結果と同様に、脱硫酸した脂質及びステロイド硫酸やガングリオシドの添加によって酵素活性は影響されなかった。

 3.全身麻酔中の気管支肺胞洗浄液中の脂質抽出を行ったところコレステロール硫酸が検出された。同時に好中球エラスターゼ濃度を測定したところ、麻酔時間の経過とともに上昇していた。一方、コレステロール硫酸合成を合成するコレステロール硫酸基転移酵素活性は、麻酔後1時間または2時間後に活性のピークが認められ、気管支肺胞洗浄液中に分泌されていることが示された。

 4.濃縮した気管支肺胞洗浄液上清と抗好中球エラスターゼ抗体との免疫沈降液中に、コレステロール硫酸が検出され、エラスターゼに結合していることが示された。

 気管支上皮組織においてコレステロール硫酸は、人工換気侵襲により放出される好中球エラスターゼを抑制し、酵素による侵襲から組織を防御していると推測された。

 5.ラット好塩基球性白血病細胞(RBL cell)ヘロイコトリエンB4受容体(BLT)と血小板活性化因子受容体(platelet activating factor受容体:PAFR)の遺伝子を導入し、安定発現株を得た(RBL-BLT,RBL-PAFR)。それぞれの受容体を介する脱顆粒反応を測定しところ、RBL-BLT、RBL-PAFR共にLTB4及びPAFにより脱顆粒反応が認められた。EGTA処理により細胞外液中のカルシウムを除くと脱顆粒反応は抑制され、細胞内カルシウムの流入が必要であることが分かった。また百日咳毒素処理によりRBL-BLTではほぼ完全に脱顆粒反応が阻害されたが、RBL-PAFRでは中等度の阻害であり、BLTを介する脱顆粒反応はGiタンパク質を介し、PAFRを介する脱顆粒反応はGi及びGqタンパク質を介していると思われた。ホルボールエステル前処理によるconventional PKC(cPKC)の枯渇によってPAFRを介する脱顆粒反応のみが抑制され、cPKCの関与が示唆された。また、脱顆粒反応はチロシンキナーゼ阻害剤、MAPキナーゼ阻害剤処理により影響されなかったが、ホスファチジルイノシトール3キナーゼ(phosphatidylinositol-3 kiase:PI3K)阻害剤であるウオルトマニン及びLY294002、PKC阻害剤であるGF109203X処理により濃度依存的に抑制され、BLT及びPAFRを介する脱顆粒反応にはPKCとPI3Kが関与していることが示唆された。

 6.RBL-BLT、RBL-PAFR共にLTB4及びPAFにより濃度依存的な細胞内カルシウム上昇反応が認められた。百日咳毒素処理によりLTB4依存性のカルシウム上昇は抑えられたが、PAF依存性の上昇は抑えられなかった。BLTを介する細胞内カルシウム上昇反応はGiタンパク質を介していると思われた。

 7.RBL-BLT、RBL-PAFRにおけるホスファチジルイノシトール3リン酸(PIP3)産生を測定したところ、LTB4及びPAFにより一過性にPIP3が産生された。PIP3産生は百日咳毒素処理により強く抑制され、Giタンパク質を介していると思われた。また、EGTAやBAPTAといった細胞内外のカルシウムキレート剤の影響を受けなかったことから、細胞内カルシウム濃度上昇は必要ないことが示唆された。

 以上、本論文は硫酸化脂質コレステロール硫酸が消化管上皮と気管支肺胞洗浄液中に存在することを示し、コレステロール硫酸の膵エラスターゼ及び好中球エラスターゼに対する阻害作用を明らかにした。また、ラット好塩基球性白血病細胞を用いて、LTB4及びPAFによる脱顆粒反応には、細胞内カルシウムの上昇に加え、PKCとPI3Kが必要であることを明らかにした。本研究は、リソソーム酵素の内因性阻害物質を明らかにし、さらに細胞内でのリソソーム放出の分子機構を明らかにすることで、白血球による初期炎症反応のメカニズムの解明に重要な貢献をなすと考え、学位の授与に値するものと考えられる。

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